双極性障害の当事者として、私はずっと「パートナーにどう思われているんだろう」と不安でした。
感情の波でうまく言えないだけで、本当は伝えたい「してほしいこと」があります。
この記事では、私が本音で「これだけは知っておいてほしい」と思う5つのことをまとめました。
大切な人と”味方同士”でいるヒントになれば嬉しいです。
正論よりも”共感”を!当事者が本当に欲しい言葉
双極性障害の波の中で、私たちは時に自分をコントロールできず、言葉や行動が過激になることがあります。
そんなとき、パートナーに正論を言われると、心はどんどん遠のいてしまいます。
私の場合、夫に正論という正論はたくさん言われました。
もちろん、パートナーは悪気があって言ってる訳ではないことは分かってても、行動が過激になっている時に言うことで”油に火を注ぐ”ことと同じになります。
難しいラインかもしれませんが、過激な時はそっと寄り添うことが効果的です。
このように、”正しさ”は、当事者には刃物のように刺さることがあり、最悪の場合、自傷行為に至ってしまうケースにもなりかねないので問いかける言葉は重要になってきます。
私たちが本当に求めているのは、以下の言葉なのです。
といった、正すよりも一緒に立ち止まってくれる姿勢です。
私も実際にかけてもらう言葉で、その後の衝動行動に変化が現れました。
夫自身も私に、どう声をかけていいのか。どんな言葉が正解なのか。が分からないと口にすることもあります。
私は、落ちるよりかはハイになって暴言・暴力、物を投げると言った過激行動になってしまう。
だからこそ、夫自身も理性を保つことが出来ないことも度々なのがリアルな私たち夫婦の現実です。
そのまで言ってしまうと、本当に共倒れしてしまう。それは絶対にしてほしくないです。
だからこそ、正すことは間違っていないけれど、私たちにはその正しさが命取りになってしまうこともあると言うこと。まずは、一緒に立ち止まる姿勢を見せてあげてください。
「正しいこと」を伝えたい気持ちが逆に心を追い詰める理由
双極性障害の当事者にとって、身近な時との言葉はとても影響力があります。
特に、調子が不安定なときは、相手が善意で言った「正しい言葉」ほど、心を強く締めつけるもの。
例えば、「もっと頑張れ」「普通はこうするものだよ」
と言った言葉は、当事者本人も頭では分かってはいてもしてしまうんです。分かっていても、気力や動けない。
だからこそ”出来ない自分”を責め続けてしまうのです。
パートナーとしては、「良かれと思って言ってるのに、なんで逆効果なの?」と感じるかもしれません。
でも、当事者にとっては、「分かっているのに出来ない自分を全否定されてしまった」という孤独感が強く残ります。

みんなは働いているのに、私は何もしないで何してるんだろう。
そこに正論を重ねられると、「やっぱり私は、ダメでみんなの邪魔になってるんだな」という思いを強めてしまうのです。
【悪い例】正論だけの会話例



そんなに寝たら余計に体がだるくなるよ?そろそろ起きてゆっくりしたら?



分かってるのに… 出来ないんだよ…。起きれない私が悪んだ…
【良い例】共感を含めた言葉がけ



今は起きるのもしんどいんだね。じゃあ、起きられそうなときにお茶とかリラックスできる飲み物一緒に飲もうね!



私のこと、分かってくれてる… 。 一緒に、、いてくれるんだ… 。嬉しい。
共感の言葉が当事者の「自分責めスイッチ」を止めてくれる
正論で「正す」のではなく、「今、どれくらいしんどいのかを一緒に感じてもらえる」だけで、当事者の心の中の”自己否定ループ”は緩んでいきます。
共感には、難しいテクニックなどは必要ありません。
相手の行動を無理に変えさせる言葉よりも、「そうなんだね」「つらいよね」という一言の方が、心に届きやすいのです。



私にできることがあったら、いつでも言ってね。ずっと側にいるから安心してね。
あなたが寝てばかりだと心配になるけど、無理に起きなくても大丈夫だよ。
といった、どんな時も一緒にいてくれるという確信した言葉をかけてもらうことで、どんな姿の自分も曝け出しやすくもなるし、当事者本人も心のサポートにもつながります。
【ポイント】共感の後に”出来そうなこと”を提案する
共感だけだと「何もしなくていいのかな」とパートナーは不安になる人も多くいるはず。
だからこそ、小さな行動目標を”共感の後に”に添えるとより安心します。
💬 会話例



しんどいの、ちゃんと分かってるよ。じゃあ、布団の中で深呼吸だけ一緒にしてみる?



それなら出来そうかも…。 私のペースを大事にしてくれてるんだ。
ケンカしないために。あえて”離れる”が大切な理由
双極性障害の人が感情の波に呑み込まれているとき、近くにいる人を攻撃していまうことがあります。
それでも、本人は心の奥で「やめたい」と思っています。
そんなとき、パートナーにお願いしたいのは、
「私もつらいから少しだけ離れるね、あなたと離れる訳ではないからね」
と、言って一度空気を換えてほしいということです。距離を置くことは、決して見放すことではありません。
お互いの心を守り、責め合わないための大切な行動なのです。
感情の嵐に巻き込まれないために「距離の取り方」
双極性障害の波が大きいとき、当事者は感情のブレーキが効かなくなることあります。
自分でも止めたいのに、パートナーにだけはきつい言葉をぶつけてしまったり、暴力をしてしまったり、些細なことで怒りや涙が爆発したりします。
これをパートナーが全て受け止めようとすると、どちらも心がボロボロになってしまいます。
まさに私たち夫婦も、共倒れしたことは何度もあります。それが現実でもあります。
だからこそ、大切なのが「無理に受け止め過ぎない」こと。
感情の嵐に巻き込まれそうなときは、あえて物理的に距離を置く方がお互いにとって安全でもあります。
【悪い例】感情の嵐が真っ向から向き合ってしまう
💬会話例



どうせ私なんかいなくてもいいんでしょ!全部私が悪いんでしょ!



そんなこと言わないでよ!いなくてもいいなんて思ってないし、なんでそんなこと言うの?
このように、感情で当事者本人にぶつかってしまうと、言い合いがヒートアップして喧嘩に発展=どちらも後味が悪くなり、体力的にも疲れ果ててしまいます。
その結果、当事者本人が最悪のケースを招くこともあるので、要注意。
【良い例】あえて一度距離を置く
💬会話例



どうせ私なんかいなくてもいいんでしょ!



そんなにひどいんだね。ごめんね、ちょっと落ち着くまで別の部屋にいるね。落ち着いたらあなたのペースでお話ししよう。



責められなかった…。 距離を置かれてもまた後でゆっくり話そうって言ってくれた。見捨てられてない感じが嬉しかった。
「離れる」は見放すことじゃない。心を守る勇気
当事者からすると、「距離を置かれる=見捨てられた」と感じる怖さがあります。
私も、その一人で夫も私にどれくらいの距離を取ることが正解なのか。どうしたらいいのか。分からないとも言っているくらい難しいラインでもあるということ。
だからこそ、パートナーとしては、「見放すためじゃなくて、お互いに心を守るための時間だよ」と、
一言伝えるだけで誤解は大きく減ります。
- 「放っておく」ではなく、「そばにいるけど距離を置く」
- 「落ち着いたら話そう」と、”戻る意思”を言葉にする。
これだけで、当事者本人の心の中の”ひとりぼっち不安”が小さくなります。
私たち夫婦も、距離の置き方はいまだに課題でもあります。だけど、私は夫が少し距離をとってくれたことで夫も冷静になることが出来たことで、接し方が少しだけ優しくなった気がします。



今はお互いにしんどいから、少し時間置こうか。また落ち着いたら話すから安心してね。
ここにはいるからね、離れないよ。ただ少し別の部屋にいるね。
【大切】距離を置くことは”お互いの心の避難所”
双極性障害の嵐は、いつも同じ強さで続くわけではありません。
少し時間が経てば、感情がスッと落ち着くことも多いです。
その短い避難時間を作れるかどうかで、
爆発的な言い合いや自己嫌悪を防ぐことができます。
無理に「今ここで分かり合わなきゃ!」と思わなくても大丈夫です。
一度離れて深呼吸してから、改めて向き合うことで、「さっきはごめんね。」「私も言い過ぎた。」
とお互いに少しでも言える余裕が戻ってきます。
私たち夫婦も、一度離れて冷静になったタイミングで向き合うことで、素直に謝ることができて、改めてこの人が側にいてくれてよかった。と再確認することもできます。
私は、なかなか謝るまでは行くことが出来ないけど、夫はたくさんの思いを伝えてくれます。
それまでの過程でぶつかって、言い合ってを繰り返すものの、最後にはこの人がいてくれたから今の自分がいるんだと生きる価値を教えてもらった気がしています。
放って置いてと言われても…本音は「ひとりにしないで」
躁や鬱の状態では、なかなか「助けて」と素直に言えないことが多いです。
むしろ「放っておいて!」と言ってしまうことさえあります。
パートナーからすると、どっちなんだよ。と思ってしまいますよね。
しかし、当事者本人の本心では、「ひとりぼっちにしないで」と思っています。
だから、そっと側にいて、温かいお茶をおいてくれる、そんな小さなサインが大きな救いになるんです。
私も、助けて欲しいのに、言葉にできない、それが苦しくていまだに悩んでいることでもあります。
助けて欲しい=もういいと気持ちが反対に言動してしまう。
それがとても苦しいんです。
だから、「言えばいいじゃん、素直に言わないと分かんないよ」と言われると、余計に苦しくなる。
心ではそう思ってしまっていても、当事者本人には絶対に言わないでほしいです。
そうできないことを本人が一番苦しんでいるということ。
当事者の「放っておいて」は助けを求める裏返し
双極性障害の当事者がしんどいとき、よく口に出してしまう「放っておいて」は、本当の気持ちではないことがほとんどです。
気持ちが落ち込んでいるとき、
「こんな自分と一緒にいても迷惑だろう」
「自分なんかの相手をさせて申し訳ない」
という罪悪感が強くなってしまい、つい「一人でいたほうがいいのかな」と言ってしまいがちです。
でも心の奥では、「本当は一人が怖い。側にいてほしい」
と強く思っています。
パートナーにできるのは、言葉どおりに全部を受け取らずに、気持ちを見抜いてあげる小さな勇気です。
【悪い例】言葉どおりに受け取って距離を置き過ぎる



もういいから放っておいてよ… 一人がいいから一人にしてよ…



分かったよ。じゃあ、一人にするね。
(部屋を出て、連絡もしない)



やっぱり私はいらない人間なんだ。誰も私のことなんか必要としてくれないんだ…
【良い例】そばにいる形を工夫して安心を残す
💬会話例



もういいから放っておいてよ…。 一人にして…。



そっか… しんどいんだね。分かったよ。すぐ横の部屋にいるから、呼んでくれたらすぐ来るからね。温かいお茶ここに置いておくね。



側にいてくれるんだ…。 私のこと必要としてくれてる…。 ちょっとだけ安心した…。
「ひとりにしない」の形はいろいろあっていい
「ひとりにしない」というのは、べったり一緒にいることではありません。
・同じ部屋にいても会話をせずにそっと寄り添う
・隣の部屋にいるけど「すぐ呼べる」安心感を残す
・温かい飲み物やブランケットをそっと置いておく
・スマホで「何かあったらLINEしてね」と一言送る
こういった小さな行動が、当事者本人の心を「一人ぼっち」から救います。
【例】そっと”いるよ”を伝える言葉
💬使えるフレーズ
・「声はかけないけど、ずっとここにいるよ」
・「辛くなったらいつでも呼んでね」
・「一人で抱えなくて大丈夫だからね」
こうした一言があるだけで、「私はここにいていい」と思えるのです。
波のある自分を責めないで。一緒に受け止めくれる人
双極性障害の一番の苦しさは、「自分で自分が分からなくなること」です。
昨日は笑っていたのに、今日は布団からも出られない。
それが何よりも辛くて、苦しくて、情けなくて、自分を嫌いになってしまいます。
そんなとき、「昨日あんなに元気だったのに何してるの?」と言われると、自己嫌悪に拍車がかかります。
「そういう波があるのがあなたなんだね」
「無理しなくていいよ」
と言ってくれるだけで、”ありのままの自分でいてもいいんだ”と勇気が持てます。
「昨日の自分」と「今の自分」が違う苦しさ
双極性障害の当事者にとって一番つらいのは、「自分なのに自分をコントロールできない」こと。
この「気分の波」は病気の特性ですが、当事者自身は「自分が弱いからだ」「自分のせいだ」と自分を責め続けてしまいます。
本来ならば、違いがあっても落ち込むことはないけれど、病気の特性だからこそ受け止めなければならないことでもありますが、私そうですが、簡単には受け入れられないのが現実です。



なんで昨日できたことが今日はできないの?誰かに迷惑かけるくらいなら、一人のほうがいいのかな…
こんなふうに、波のある自分を責める言葉が頭の中をぐるぐるします。
【悪い例】波を責めてしまう言葉
💬会話例



ごめん、今日はやっぱり外に出られない…。



え?昨日は大丈夫って言ってたじゃん。ドタキャンばっかりじゃん。



やっぱり私のせいだ…。 私さえいなければ迷惑なんてかけてないのに…。
【良い例】波ごとに受け止めてくれる言葉
💬会話例



ごめん、今日はやっぱり外に出られない…。



そっか、今日はしんどいんだね。大丈夫だよ。また行けそうな日に一緒に行こう!
今日はお家で一緒にゴロゴロしよっか。



責められなかった…。 このままの私でいてもいいんだ…。
「波があるのがその人の一部」と理解する
双極性障害の波は、「本人の努力不足」ではありません。
気分の波に抗えずに苦しんでいるのは本人んです。
だからこそ、パートナーが「波があるのが”その人”なんだ」と理解してくれるだけで、当事者は「このままの私でいいんだ」と思うことができます。



なんで昨日できたことが今日はできないの?誰かに迷惑かけるくらいなら、一人のほうがいいのかな…
大きな励ましじゃなくていいのです。
「波があるのは当然」と言ってくれる存在は、何よりも心の安全地帯になります。
【コツ】波に合わせて一緒に過ごす工夫
波のある日々でも、パートナーと穏やかに過ごすコツは、
「できないことを責めない」「できることを一緒に探す」ことです。
💬会話例



今日は何もできない…。



じゃあ、今日は何もしない日にしよう!お布団で映画見ようか。
あなたの好きな飲み物取ってくるよ。
当事者は「できない自分」を責めることがなくなります。
明るい方向に持っていってくれることが心の救いにもつながります。
「このままでも一緒にいられる」と安心できるので、一緒に何かしよう!と提案してくれることは当事者本人はすごく嬉しいことです。
希望をなくさない!小さな未来の約束が生きる力になる
症状がひどいとき、「どうせ私は一生こうなんだ」と絶望してしまうことが多くあります。
でも、パートナーの「一緒にできることを考えよう」という一言で、「私は一人じゃないんだ」と感じられます。
「いつか◯◯しようね」
「元気になったら◯◯行こうね」
そんな小さな未来の約束が、生きる希望にもなります。
私も、夫からは口癖のように、生きる希望となる言葉は言ってくれているおかげで、治療もサボらずに頑張ろう。だとか、早く元気になっていろんな思い出を家族で作りたい。と思えるようにも少しずつですが思えるようになりました。
私にとって、”小さな約束”はご褒美なのです。
それを提案してくれることが、何よりも嬉しくて、病気になった自分も好きになれるきっかけにもなっています。
「どうせ私なんて…」を止めるのは小さな希望
双極性障害の波が深くなると、当事者は未来を考えられなくなってしまいます。
「明日なんて来なくてもいい」「どうせ何も変わらないし、しんどいし」
という絶望感に飲まれると、生きる力そのものが細くなっていきます。
そんなとき、パートナーがそっと口にする”小さな未来の約束”は、当事者本人にとって大きな光にもなるのです。
私も、”未来なんてどうでもいい”と思うことは日今日茶飯事ですが、そんなときに、かけてもらった言葉は自分の生きる希望にもなるし、泣きたいほど嬉しいです。
日常の中で、私は「どうせ、、」という言葉は口癖になっていて、それを言った時は夫がそっと「そんなことないんだよ。大切な人だよ」と日々伝えてくれます。
私は、その言葉があるから毎日が過ごせてるのではないかなって思うくらい大切なこと。



先のことなんて考えられないよ。今でいっぱいいっぱいだもん。
でも、あの約束があるからもう少しだけ頑張ろうかな…
大きな夢や目標でなくてもいいのです。
「いつか一緒に◯◯しようね」という一言が、明日をつなぐ糸になります。
【悪い例】現実的な心配ばかり言ってしまう
💬会話例



どうせ私なんて、何も変わらないんだよ…。



だからちゃんと病院行って薬飲まないとダメでしょ。何回言えば伝わるの?



分かってる… でもそんなこと今は考えられない…。
【良い例】現実の先に”楽しみ”を一緒に思い描く
💬会話例



どうせ私なんて…。



大丈夫だよ。元気になったらさ、前に言ってたカフェに行こうね。新作のケーキ食べ比べしようよ。



今すぐは無理でも… 元気になれたら行けるんだ…。 ちょっとだけ生きてみようかな…。
小さな未来の約束は大きな目標じゃなくていい
「未来の約束」というと大袈裟に聞こえますが、双極性障害の当事者に必要なのは、”明日を乗り越える”小さな灯り”です。
それが、たとえ旅行や夢でなくてもいい。
「一緒に新しいカフェに行こう」
「暖かくなったらお花見しよう」
「元気になったらあの映画を観よう」
「落ち着いたら一緒に散歩しよう」
そんな些細な約束でも十分です。
約束したからには、破ることだけはやめて欲しいです。当事者本人は、その小さな約束こそが生き甲斐になっていることもあるから。
【ポイント】具体的で「自分が主役の未来」にする
約束は漠然としていると、当事者には届きにくいです。
「何かしよう」ではなく、具体的に「あなたと一緒に、これをしよう!」と相手を主役にする小さな提案をぜひ、してみてください。



落ち着いたら、行きたいって言ってたカフェに一緒に行こうよ。あなたがしたいこといっぱい叶えよう!
当事者は、「私がいてもいいんだ」「私が主役でいいんだ」と嬉しく感じることができます。
これから先もあなたとずっと一緒に居たいという気持ちも伝わってくるので、生き甲斐が一つ見つかることが私たちのような当事者は幸せなことなのです。
希望の約束があると「今を生きる理由」になる
小さな約束は、今すぐの痛みを全部消してくれるわけではありません。
でも、「来月楽しみがある」「落ち着いたらできることがある」そんな些細な光が、絶望の底からほんの少しだけ照らしてくれるんです。
私もそうですが、この病気になってパートの仕事を退職せざる終えなくなりました。それはここ最近のことです。
やはり、会社員やパートで働くのは、難しいんだと改めて実感しました。
双極性障害になって諦めなきゃいけないことは山ほどあるし、出来ないことが悔しいからこそ、パートナーの方からの未来の楽しみな行事を提案してくれることは、私にとっての生きる一つの理由なのです。



今は動けない。でも約束があるから、生きててもいいのかな。
また笑える日があるかもしれない。
希望は大きな夢じゃなくてもいいのです。
当事者が「一緒に居ていい」と思える小さな約束を、どうかそっと一緒に描いてあげてください。
パートナーと当事者へ|最後に届けたいメッセージ
双極性障害は、当事者自身もコントロールできない「心の波」に苦しむ病気です。
パートナーにとっても、その波に寄り添うのは決して簡単なことではありません。
だからこそ必要なのは、完璧な理解でも正しい言葉でもなくて、「私は味方だよ!」という小さなサインを伝え続けることです。
正論よりも「分かってるよ」と共感すること。
感情が爆発しそうなときは、あえて一度離れて心を守る勇気を持つこと。
「放っておいて」と言われても、一人にしない安心をそっと残すこと。
波のある自分を責めなくてもいいよ、と丸ごと受け止めること。
そして、「また一緒に◯◯しようね」と、小さな未来を一緒に描いてあげること。
それだけで、当事者は「ここにいてもいい」と思えます。
パートナーは「一人で抱えなくていいんだ」と思えます。
心の波を一緒に超えていくために。
どうか無理をしすぎず、どちらも自分を責めすぎず、少しずつ”一緒にいる”を積み重ねていけますように。
あなたは一人じゃないし、味方でいることを諦めなくてもいい。
お互いの明日が、少しでも穏やかでありますように願っています。



最後まで読んでくださってありがとうございます。
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